白山神社
白山神社
白山神社は、もともと岡崎城内の白山曲輪内にあり岡崎城内の産土神として崇敬されてきました。
永禄九年(1566)に徳川家康公が厄除開運祈願の為、上州の新田(現在の群馬県)より勧請したものです。
上州の新田は、源氏である新田氏の縁の地であることから、家康公が征夷大将軍になる志をすでにこの時期に抱いていたことがうかがわれます。
白山神社での例祭は、町内から獅子や御神輿が繰り出され、拝殿では子供達による巫女の舞が奉納されます。またさらに有名なのが夏越の神事で6月30日夕方、厄除け祈願祭と茅輪くぐり、自然石鳥居くぐりが、樹齢600年以上である御神木の大楠前でおこなわれます。
自然石鳥居くぐりは全国でも珍しく、他には例が無いといわれています。
白山神社の鳥居です。
家康公二十五歳の厄除け祈願のとき、病んでいた水疱瘡が完治したという故事も残っており、毎年氏子を始め大勢の崇拝者で賑わいます。なお自然石鳥居の後方に扇形に彫刻された石があり、その要の穴から鳥居越しに岡崎城天守閣を望むことができます。
岡崎城に隣接し、家康公産湯の井の西約400メートル、岡崎市の中心部に鎮座する神社です。
白山神社の境内の隣に小さな境内があり、違う神様を祭っているようです。
白山神社の大くす
白山神社の大くすは、昭和38年5月8日に天然記念物指定されました。
胸高囲7.7メートル、根囲9.4メートル、樹高12.5メートルのクスノキの古木。
老樹ですが、樹勢は衰えておらず、枝張りは東西に22メートル、南北に14.5メートルにおよびます。主幹が高さ2メートルの位置で2裂し、幹にはノキシノブの着生も見られます。
樹形もよく市街地の中心部にある巨樹として非常に価値が高いのだそうです。神木としても信仰の対象とされています。
住 所 : 岡崎市康生町三四五
アクセス : 名鉄バス 岡崎公園前 徒歩10分
駐 車 場 : 無し
※岡崎公園のすぐ隣ですので、岡崎公園を基点として訪れるのが良いと思います。