誓願寺と諏訪神社

誓願寺

誓願寺は1566年 徳川家康が官位勅許の仲立ちをした泰翁のために、労をねぎらって建てたのが誓願寺です。境内には幼いころ虎童子と言われていた家康が、弓の稽古をした際、腰を下ろして休んだとされる虎石があります。
誓願寺

誓願寺だと思います。誓願寺と書いた銘板など探して見たのですが見当たりませんでした。

京都市中京区にある誓願寺は、浄土宗西山深草派の総本山です。西山上人証空の弟子円空が京都の深草に寺を建て布教したのが始まりです。 日本各地に無住の寺を含めて400程度の末寺があります。愛知県の三河地方を中心に四国や兵庫、京都に多くの寺が存在しています。この誓願寺もこの流れを組んだものでしょうか。
誓願寺 土壁

誓願寺へ登る道ですが、土壁がかなり傷んでいるようにも見えました。

諏訪神社

そのすぐ隣にある諏訪神社は、1523年岡崎城主松平信貞が、諏訪大明神を勧請したと伝えられています。境内には岡崎で最も古いといわれる石灯籠があります。 諏訪神社


諏訪神社の石灯籠
天正十六年(1588年)に国分久右衛門によって寄進されたものといわれています。 明かりをともす火袋の部分には、正面に火口を設け、その左右には日月を、また一辺には、諏訪神社の紋である九曜紋や馬・鳥などの彫刻を施していあります。 馬は当時、寄進者の国分家が塩問屋を営んでいたことから、輸送のために重要であった馬を崇拝する為に施されたものであるとおもわれます。。 また灯篭の下部に当たる地輪には、海の波を象った青海波紋が施され、これも塩と関連するものであることから、自己の商売の繁盛を感謝して寄進したと考えられます。 諏訪神社 灯籠

このような灯籠もありましたが、岡崎でもっとも古い灯篭がどれかは、はっきり分かりませんでした。




住  所:岡崎市梅園町
電話番号:0564-21-2905
アクセス:名鉄バス 梅園南から徒歩5分
駐 車 場:なし

※訪れたときは誓願寺下の部分から歩いたのですが、直接誓願寺へ行けば駐車場としての場所は無さそうですが、車を止めておくことができるスペースはあります。